Infragistics Document Engine™ はいくつかのインターフェイスを持った複数の名前空間をそれぞれに含んでいる大きいアセンブリです。Documents アセンブリを初めて使用する場合には、その機能を完全に理解しようとして、アセンブリの大きさに若干困惑するかもしれません。このため、Infragistics Document Engine を理解し、固有のシンプルなレポートを作成するために最短のルートを進むことができるように、クイック スタートのトピックを追加しました。
レポートの記述は線形のプロセスであるため、以下のロードマップを使用すると、Document Engine の Document Object Model を理解しやすくなります。
レポート > セクション > レイアウト要素 > レポート グラフィックス > パターン コンテンツ > パブリッシュ
Report
オブジェクトは、レポートを作成するために必要なすべてのオブジェクト、プロパティ、情報を含みます。レポート作成の最初のステップは、このオブジェクトをインスタンス化することです。いったんインスタンス化したら、セクションおよびレポート情報を追加し、レポート固有のプロパティを設定して、レポートを保存するか、既存のレポートをロードすることができます。プレファレンス、添付ファイル、埋め込みフォントだけでなく、レポートのブックマークにアクセスすることができます。コンテンツをレポートに追加する準備が整ったら、AddSection メソッドを使用して Section 要素を追加することができます。
詳細は、Report
を参照してください。
Report オブジェクトを取得したら、ISection
オブジェクトの追加が完了するまで一切コンテンツを作成できません。Section 要素は、レポート自体に追加可能である唯一のレイアウト要素であるため独特な要素です。その他のすべてのレイアウト要素 (たとえば、Band、Chain、Flow、および Group) は Section 要素に追加できます。必要な数だけセクションをレポートに追加してください。複数のヘッダーとフッターを追加するだけでなく、追加のページをセクションに追加することができます。Section 要素が含むことができるレイアウト 要素およびコンテンツと、含むことができないレイアウト 要素およびコンテンツをしっかりと把握する必要があります。
詳細はSection を参照してください。
レポートのコンテンツの構成およびレイアウトを支援する 10 の要素があります。これらの要素にはテキスト、画像、表、ツリー、リストなど多くのコンテンツ 要素を含むことができます。手始めに適したレイアウト 要素は、Band 要素です。Band 要素は Section 要素と同じように、その他のほとんどのレイアウト 要素とパターン コンテンツを含むことができます。Band 要素には繰り返し可能なヘッダー、フッター、デバイダのコレクションもあります。
詳細は「レポート レイアウト」のセクションを参照してください。またユーザーのニーズに最も適したレイアウト 要素については Band のトピックを参照してください。
これでレポート記述の基本(レポートの作成、セクションの追加、レイアウト 要素とコンテンツをこれらのセクションに入れる)が完了したので、レポート グラフィックスを使用することで、レポートを生き生きとさせる必要があります。レポート グラフィックスは、色、グラデーション、単色塗りつぶし、異なるスタイル フォント、すべての形状とサイズの矩形を含むキャンバス、および画像を提供します(画像は百分は一見にしかずです)。Brushes と Pens でレポートのレイアウトを美しくします。Backgrounds と Borders それぞれに Brushes と Pens を使用することができ、読んで楽しいエグゼクティブ レポートを作成するという目的に大きく貢献します。
詳細は「レポート グラフィックス」を参照してください。すぐに開始したい場合には、Brushes
と Pens
を参照してください。
パターン コンテンツはレポートの中心です。追加したいテキストは、このグループ内の要素によって行われます。ここに Text 要素があり、任意のスタイルで任意のテキストを追加できます。DataSet からデータの Grids、Lists、Trees を使用し、ITable インターフェイスを使用します。レポートにとって重要な名前または製品のリストがありますか?IList
インターフェイスを使用してリストを作成します。これらの要素は、特定のメソッドによってそれぞれ簡単にレイアウト 要素に追加できます(ITable インターフェイスの場合は AddTable、IList インターフェイスの場合は AddList)。これらのメソッドは、ほとんどのレイアウト要素にあります。
詳細は「パターン コンテンツ」を参照してください。すぐに開始したい場合には、Text のトピックを参照してください。
レポートの記述が終わったら、誰かと共有しなければならない場合があります。レポートをパブリッシュする方法は、いくつかの要因によって異なります。パブリッシュの方法を見てみましょう。
印刷 -- 最も簡単な公開の方法です。Report オブジェクトから Print を呼び出すと、レポートをローカル プリンタに直接印刷することができます。
パブリッシュ -- 「パブリッシュ」という語は、PDF または XPS ファイルにレポートを書き出すことを指します。この方法は、Adobe Acrobat® PDF Writer を使用して、 Microsoft® Word 文書を出力することと同じです。
XML として保存 -- レポート コンテンツ全体を XML ファイルに保存するオプションが提供されています。これによって、完成したレポート全体を保存して後でロードすることができます。パブリッシュした後でレポートに追加や修正が必要なことが分かった場合に役に立ちます。
生成 -- この公開方法は独特で若干変わっていますが非常に役に立ちます。Report オブジェクトの Generate
メソッドを使用すると、大量のページ セットで構成されるグラフィックス オブジェクトをレポートから作成します。これらのグラフィックス オブジェクトは、レポートのページのサムネイル画像として使用することができます。
詳細は、「レポートの公開」を参照してください。
オンラインで表示: GitHub